刺繍とプリントにはそれぞれ一長一短があり、また加工する素材によっても向き不向きがあります。
ここではそのメリット・デメリットを簡単に比較してみました。ただし、あくまでも一般的なものですので、実際にはユニフォームの素材・色・入れたいデザイン・場所などによって最適な加工方法は異なります。詳しくは弊社営業スタッフにお問い合わせください。
メリット | デメリット | ||
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刺繍 |
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プリント | シルクプリント(プリント) |
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カッティング シート(プリント) |
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コピー転写(プリント) |
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昇華転写(プリント) |
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*1 濃色のポリエステル素材に、淡色のインクでプリントした場合、インクの染料成分が浮き出て変色してしまう現象。
*2 イラストレーターのアウトライン加工での入稿が必要。データ作成からご依頼頂く場合は、別途デザイン制作費が必要。
刺繍
よく高級品などに使われている加工法です。 現在では、だいぶ安価になり、個人名の名入れからクラブチームワッペンなど、手軽に加工できるようになりました。 プリントでは表現できない質感が出せます。
刺繍・加工方法について
- 立体的に仕上がり高級感があります。
- 個人名刺しゅうなど、指定された文字の場合安価にできます。
- 洗濯堅牢度があり色落ちが殆どありません。
- 指定書体以外は初回に版代(パンチ代)がかかります。
- Tシャツなど柔らかい生地の場合、刺しゅうのまわりの生地が縮みます。
- 小さな文字(日本語1cm、英語5mm以下)の表現が難しい。
ワッペン
ベースとなるワッペン生地に、刺繍や昇華プリントなどでお好みのデザインに仕上げます。
ワッペン生地の分、立体感がでますので、高級品がある仕上がりになります。
個別に作成したワッペンを服に縫い付けるため、凹凸があり、直接加工が難しい商品でも対応できます。
- 立体的に仕上がり高級感があります。
- 洗濯堅牢度があり色落ちが殆どありません。
- 刺繍ワッペンの場合は、指定書体以外は初回に版代(パンチ代)がかかります。
- 個別に作成したワッペンを服に縫い付けるため、いろいろな商品に対応できます。
- 刺繍ワッペンの場合は、小さな文字(日本語1cm、英語5mm以下)の表現が難しい。
- マジックテープをつけると、TPOに応じて着脱できます。
シルクスクリーンプリント
最も多く使用される印刷方法です。
シルク印刷には版とよばれるものを使ってプリントします。
その版にシルク(絹)が使われていたので、現在もシルク印刷と呼ばれています。
最近はポリエステルやナイロンが主流です。
まず、プリント台にTシャツをセットし、その上に版を置きます。
スキージーというヘラを使い、薄い順に色を刷り込んでいきます。
- 洗濯に強い(堅牢度が高い)
- 一度作成した版を何度でも使用できるので、大量枚数だと割安になる。
- インクの種類により多種多様なプリントが可能。
- 濃色の生地でも使用できる。
発泡プリント
発泡プリントは、写真のようにプリントがふっくら膨むプリントです。
プリントの手触りは、スポンジを触ったようなやわらかい感じです。
- 立体的に仕上がり柔らかい触り心地です。
- 複雑で細かいデザインには不向きです。
- 漂泊剤を使っての洗濯は、避けて下さい。
- 複雑で細かいデザインには不向きです。
- ドライクリーニングができません。
カッティングシート加工
圧着シートをカットしてプリントする方法です。
製版は必要ありませんので少ない枚数から出来ます。
サッカーや野球などのユニフォームにゼッケンや個人名を入れる場合によく利用されます。
白フチはつきません。
- 版を作る必要がないため少ない枚数からできる。
- 濃色素材やナイロン素材などに対しても美しく仕上がる。
- 伸縮性の生地にもプリント可能。
- 既成のシートをカットして圧着するため、既製品以外の色はプリント出来ない。
- 細かい文字や細い線など複雑なデザインは加工できない。
- 枚数が多くなると、シルクプリントよりも割高になる。
スタンダードカッティング加工
- スタンダードカッティング加工イメージ画像
- 素材が薄くTシャツに使用して違和感がありません。色数が豊富で欧米などでも人気があります。
ナイロン用カッティング加工
- ナイロン用カッティング加工イメージ画像
- ナイロン素材用に開発された商品。
通常の布製品にも使用できるがTシャツ用よりは厚めです。
フロッキー用カッティング加工
- フロッキー加工イメージ画像
- ソフトでスムースなベルベット調の風合いです。
箔プリント
キラキラしたシートをTシャツに圧着します。
箔プリントにすることでより一層デザインに高級感がでます。
- キラキラとした高級感のあるTシャツが作れます。
- 複雑で細かいデザインには不向きです。
- 漂泊剤を使っての洗濯は、避けて下さい。
- ドライクリーニングができません。
フルカラー転写プリント加工
特殊なシートに、カラーコピー機でプリントし、高温にて圧着し、転写させます。
原稿がコピーできるものであれば、フルカラーにて転写できます。
当社は業務用熱転写シートに業務用圧着機によって転写しますが家庭用のアイロンではうまく付きません。
枚数が少ない場合や写真などのフルカラーの場合に、この方法にて制作いたします。
- 立体的に仕上がり高級感があります。
- 個人名刺しゅうなど、指定された文字の場合安価にできます。
- 洗濯堅牢度があり色落ちが殆どありません。
- 指定書体以外は初回に版代(パンチ代)がかかります。
- Tシャツなど柔らかい生地の場合、刺しゅうのまわりの生地が縮みます。
- 小さな文字(日本語1cm、英語5mm以下)の表現が難しい。
- 白地の場合
- 基本料金は、1箇所プリントですが、右図の場合は、前面に1ヶ所、背面に1ヶ所の合計2箇所(2色)プリントとなります。
- 色地の場合
- ※四角い枠が着く「通常濃色転写プリント」や、四角い枠が着かない「フルカラーカッティングプリント」「デジタルプリント」の方法があります。
- 通常濃色転写プリント
- フルカラーでプリントが出来るが、白い四角の枠が絵のまわりにつく。(白い部分に色をつけることも可能だが、カットは四角のみ)
※A4サイズまではプリント価格に含まれるている。(最大A3サイズまで)
※金銀や蛍光色のプリントはできない。
- フルカラーカッティングプリント
- 特殊なシートにプリント出力し、デザインの回りをコンピュータでカッティングしますので、四角い枠は着きません。
カラーは何色使ってもコストは同じで版も必要ありませんので版代もかかりません。
※金銀や蛍光色のプリントはできない。
※細い線や複雑なデザインは加工出来ない場合があります。
デジタル転写プリント加工
上記の印刷に白いフチがつかないプリント法です。
フルカラー転写プリントやシルクスクリーンプリントに納得がいかない方は、こちらがオススメです。
※白枠を無くす特殊な方法です。
製版代なども必要になりますのでその都度お見積もりいたします。
- デザイン柄以外の白い四角の枠などがつかない。
- 濃色素材やナイロン素材などに対してもプリント可能。
- フルカラー転写プリントよりも洗濯に強い。(堅牢度が高い)
- 短期間で大量に作れる。
- 版代がかかるので、少数印刷の場合は割高になる。
- プリント風合いにゴワゴワ感がある。
- シート(版)を製作するため納期がかかる(約10日位)
フチ無しプリント
- フチ無しプリント加工イメージ画像
白フチプリント
- フチ無しプリント加工イメージ画像
透明フチプリント
- フチ無しプリント加工イメージ画像
昇華プリント
特殊インクを使って転写紙などに印刷した紙に高温の熱をかけることで、インクが気化し繊維に色を浸透させる独特の加工方法です。
生地に浸透させるため、これまでの着圧マークやシルクプリントの様な違和感が全く無く、しなやかな風合いと発色性の良さが最大の特長です!
- 白生地・ポリエステル素材のウェアのみ対応可能な染色タイプのデジタルマーキング。
- フルカラー、グラデーション表現が美しく、製版を必要としないため何色使っても同価格!
- 染色ですので、生地そのものの風合いを損ねることがなくソフトで通気性があり、着心地感はバツグン!
- 洗濯による剥れ・色落ちがない。
刺繍・加工方法
下記の色見本からお選びください。
刺繍の書体見本について
下記の書体見本からお選びください。